
ライターをやっている人なら一度は聞いた事あるであろう「Webライティング技能検定」。
この試験に合格すれば、日本クラウドソーシング検定協会よりライターとしての実力があることを認められ「Webライティング実務士」の資格が発行されます。
ところが、ネット上では・・・
- こんな検定中学生レベル
- 高いお金を払ってまで受講する必要はない
- 高いお金を払って検定を受けるぐらいなら〇〇を買ったほうがいい

こんな評判ばかり聞かされると、「この試験は受けないほうがいいんだな」と思われる方もいるでしょう。
しかし、試験を受けるか否かを決めるのは早いです。
何故なら、ライターさんによってはと「Webライティング実務士」を手に入れることで、かなりお得になるケースが存在するからです。
では、どんな人がWebライティング実務士を持っていたら得をするのか?
また、どうして検定の評判は悪いのか?
今回は、元受講者である私が詳しく解説していきたいと思います!
■目次
Webライティング技能検定とは?
当ページをご覧になっている方の中には、Webライティング技能検定に詳しくない方もいるかと思います。
そういった方は、まず下記記事をご覧になってみてください。

特典あり!Webライティング実務士で報酬UP!
検定に受かると合格証明書が発行されるのですが、この合格証明書には「合格者ID」と呼ばれるものが記載されています。
下記画像を見ると黒で塗りつぶされている部分がありますよね。


そう、黒で塗りつぶされている部分こそが合格者ID(+実名)になるんですね。
この合格者IDを指定のクラウドソーシングサイトに掲示することで、各サイトが定めた特典を受けることができます。




『ecorista』の特典について
ecoristaは、ecology(共生)+work(働く)+ista(人)を合わせた造語で、一人ひとりのライフスタイル、スキルや経験に合わせた在宅で行う人の事を指します。お仕事の検索から就業開始までの契約や面談など、全てオンライン上にて行うことが出来ます。新しい働き方をしてみませんか。是非、ご登録をお待ちしております。
株式会社リアルワールドグループ(株式会社リアルキャリア)が運営する在宅求人サイト『ecorista(エコリスタ)』では『WEBライティング実務士』資格取得者かつ『ecorista(エコリスタ)』会員となられた方に対して、以下の優遇を致します。
- 通常報酬の10%アップ(※指定案件について)
『CROWD』の特典について
株式会社リアルワールドが運営するクラウドソーシングサービス『CROWD』では、
『WEBライティング実務士』資格取得者かつ『CROWD』会員となられた方に対して、以下の優遇を致します。
- 毎月のランキングポイント(10位まで)を2倍付与いたします。
- 資格取得後1年間以内の獲得ポイントが10万円分を超えた方には、お仕事を継続していただいたボーナスとして1万円分のポイントを追加付与いたします。
- 案件の優先配信による安定的な供給に努めます。
『Lancers』の特典について
ランサーズ株式会社が運営する総合クラウドソーシングサービス『ランサーズ』では、『WEBライティング実務士』の資格取得者かつランサーズに登録された方に対して、以下の優遇を致します。
- クライアント向けメールマガジンにて、オススメの人材として『WEBライティング実務士』資格取得者を紹介いたします。
サービス運営者である『ランサーズ』からPRすることにより、資格取得者の信頼度が一層増し、仕事の受注率が向上します。
『サグーライティングプラチナ』の特典について
株式会社ウィルゲートが運営する『サグーライティングプラチナ』では『WEBライティング実務士』の資格取得者かつ『サグーライティングプラチナ』会員となられた方に対して、以下の優遇を致します。
- サグーライティングプラチナの記事報酬が永久5%アップいたします。
- レベルアップする度にもらえるボーナス報酬が2倍になります。(総計22万円相当)
「ちょびリッチ」の特典について
株式会社ちょびリッチが運営するポイントサイト「ちょびリッチ」では、『WEBライティング実務士』の資格取得者かつちょびリッチに登録された方に対して、以下の優遇を致します。「ちょびリッチ」では「ちょびッとワーク」というクラウドソーシングコンテンツを運営しており、クラウドソーシング案件の受注は「ちょびッとワーク」からお申し込みください。
- ちょびリッチのサイト内にある合格者ID入力ページからIDを入力していただくことで200ちょびポイントをプレゼントいたします。
「タイピングベース」の特典について
株式会社アウトアンドアバウトが運営するテープ起こしサービス「タイピングベース」では『WEBライティング実務士』の資格取得者かつタイピングベースに在宅ワーカーとして登録された方に対して、以下のノベルティをもれなくプレゼントいたします。※仕事をするしないにかかわらずご登録だけでお送りさせていただきます。
- 外出先で充電がなくなったときに便利なモバイルバッテリーを
もれなくプレゼントいたします。(iPhoneを2台分の充電が可能です)※先着200名様
このように、報酬が少し上がったり運営を通じてクライアントにメルマガを送ってくれたりと、クラウドソーシングで仕事を行っていく上で便利な特典が揃っています。
個人的に注目すべきなのは、やはり報酬がアップする「サグーワークス」、「CROWD」、「ecorista」ですね。
ただ、私のほうがecoristaとCROWDを利用したことないので、今回はサグーワークスを例に説明させて頂きます。
サグーワークスでの例
ここでは簡単に説明しますが、サグーワークスでは運営が出題する「プラチナライターテスト」と呼ばれる試験に合格することでプラチナライターへ昇格します。
そして、プラチナライターだけが受注できる案件に取りかかれるようになり、その案件で承認がもらえた場合、永久的に報酬+報酬の5%が入ります。
例えば、単価2000円の案件をクリアすれば、2000円の5%に当たる100円も追加されて報酬は2100円になるといった感じですね。




特典による報酬を含まずに月10万円、そこに10万の5%となる5000円が追加されるため、Webライティング実務士を保有している人の報酬は「10万5000円」となるのです。
それで持って、これが1年続けば10万5000×12=126万円。
検定に合格していない人は、120万円となるため、1年で6万円もの差が出ます。






ボーナスポイントもUP!
サグーワークスではライターさんごとにレベルが設定されており、案件をこなし続けることでレベルが上がっていきます。
そして、レベルが上がるにつれてボーナスポイントが付与されるのですが、Webライティング実務士を保有している方ならレベルアップ時にもらえる報酬が倍となります。
恐らく丸1年サグーワークスで仕事を続けていれば、何回もレベルアップしますので「報酬5%+ボーナスポイント」でもっと多めの収入が得られるでしょう。
ボーナスポイントはレベルによって変わりますので具体的な数字は言えませんが、とにかく+αの報酬が入ると思ってください。


Webライティング技能検定の評判が悪い理由とは?
このように、合格者特典が最大の魅力とも言えるWebライティング技能検定。
ですが、最初にも話した通りこの試験は評判が悪い事でも有名です。
その理由は2つに絞られます。
原因①:問題のレベルがあまりにも低い
Webライティング技能検定の評判が悪い理由として決まって言われているのが、問題のレベルの低さです。
どういうことかと言いますと、例えば以下のような問題です。
※ビジネスマナーについて、最も適切なものを次のア~エの中から1つ選びなさい。
ア.クライアントのオフィスに向かう際、電車が10分程遅れ、待ち合わせに間に合わなかったが特にクライアントに連絡しなかった。
イ.クライアントのオフィスに向かう際、初めての土地で道に迷ったが、待ち合わせ時間直前までクライアントに連絡を入れなかった。
ウ.クライアントのオフィスに向かう際、時間に余裕をもって目的地に着けるようにする。
エ.クライアントと打ち合わせが必要なので、アポイントを取らず会社に訪問した。
上記の問題はビジネスマナーについてですが、恐らくほとんどの方が「ウ」と答えるのではないでしょうか?(笑)
そして、引っかけでも何でもなく正解は“ウ”です。


まさにそれなんです。
Webライティング技能検定の試験は、50問の4択問題とライティング実技が4問出題されるのですが、上記の問題は見ての通り4択問題。
そして、驚くことにこういった問題が非常に多いのです。
では、もう1つ問題集に書いてあった問題を見てもらいましょう。
※次の文章の傍線部(ここでは黄色マーカー)は文の成分の何にあたるか、次のア~エの中から1つ選びなさい。
きれいな花がたくさん咲いた。
ア.主語
イ.述語
ウ.修飾語
エ.接続詞
ま・・・まあ、私も国語とか文法は苦手でしたよ。でも、さすがにこれくらいなら(^^;
あなたもお分かりかと思いますが、答えは”アの主語“ですね。
こんな感じで「これ本当にライターの試験で出す内容?」と思うような内容が多数ありますw
他にも思わず笑ってしまうような問題がいくつかありますが、全部は紹介し切れないので省略します(_ _)
でも、こういった問題が多い反面、SEOに関する問題や普段あまり耳にしない四字熟語の正しい意味を選ぶ問題など、全部がふざけているわけではありません。
ただ、私が紹介したような問題のインパクトが強かったのか、評判の悪い理由として100%取り上げられていますね(^^;




原因②:金額が高い
評判が悪い2つ目の理由、それは教材の購入からWebライティング実務士を手にするまでの金額が高いという事です。
検定を受けるためには、教材を購入する必要があります。
しかし、その金額はなんと32,000円。
教材にしては、かなり高い部類に入るでしょう。
そして、届く教材は下記画像の通りです。
↓↓↓
※自分も同じ資料を持っていますが、集めるのが面倒だったので日本クラウドソーシング検定協会のホームページから引用しましたw
届く教材を大雑把に説明しますと・・・
- クラウドソーシング案件の手引き(クラウドソーシングで仕事をする際の注意点が書かれている)
- ISV練習ブック(発想力を鍛えるやつ)
- 受験IDが記載された紙(青色のやつ)
- スタートアップガイド(文章を書く上での心得が書かれている本)
- パソコン初心者のためのタイピングマスター本
- Webライティング技能検定基礎編テキスト&問題集(計2つ)
- Webライティング技能検定実践編テキスト&問題集(計2つ)
全部で9つですね!


資料はいくつかあるものの・・・


画質が悪くて申し訳ないのですが、結構薄いです。つまり、ページ数が少ないことを意味します。
基礎編は約80ページ、実践編は約100ページといったところでしょうか。
その他、タイピングの教本は110ページ、ISVは40ページ、スタートアップガイドは10ページと全体的にページ数が少ないですね。
そして、先ほど話した、誰が見ても一瞬で分かるような問題の数々。
これで32,000円も発生することから、多くの方に批判を受けています。








受験料6,000円+合格ID発行料3,000円
検定は一度の受験料につき6,000円、さらに合格した後のID発行で3,000円。
したがって、Webライティング実務士を取得するまでに「41,000円」も発生するのです。
「それなら教材を買わずに試験だけを受ければいいんじゃないの?」と思われる方もいるかも知れませんが、残念ながらそうもいかないのです・・・。
検定を受ける際には、受験者IDというのが必要になるのですが、そのIDは教材を購入しなければ発行されません。
解説した資料の中に「受験IDが記載された紙(青色のやつ)」とありましたが、まさにそれですね。
つまり、Webライティング技能検定を受験するということは、教材の購入も避けて通れないのです。


このように、Webライティング技能検定への批判が多いのは、「プロのライターさんから見たら誰でも分かるような問題の数々」、「資料に見合わない金額」という理由から来ているものだと思って頂きたいです。
評判だけで判断はNG!Webライティング技能検定に向いている人と向いていない人
こんな感じに批判の多いWebライティング技能検定ですが、個人的な見解としては「人によりけり」だと思っています。
評判が悪い云々よりも、自分が検定を受けてどうなるのかが大事なのですから。
例えば、検定を受けて恩恵をもたらされることがあれば、高いお金を使った場合でも得した気分になれます。
しかし、試験を受けて何も得られるものがなければ、41,000円という大きな損失になってしまいます。


検定に向いている人と向いていない人でまとめました。
検定に向いている人
最初にも話した通り、この検定における最大のメリットは合格後に受けられる特典です。


そのため、サグーワークスやecoristaを中心に活動される方は手に入れておいて損はありません。
1つの記事単価だけで見ると少ない金額ではあるものの、積み重なっていけば大きな金額となります。
「塵も積もれば山となる」は、まさにこの事を指します。
そうなると、この41,000円も浪費ではなく立派な投資になるわけです。
何故なら、払った分以上の金額がリターンされるのですから。
また、ライターの仕事に興味はあるけど、文法や文章の書き方が分からないなどの悩みを持った方にもおすすめです。
プロのライターさんから見たら簡単な問題でも、文法が苦手な方にとっては少々苦戦する部分もありますので(^^;


こんな感じに、「特典を活用できるクラウドソーシングを利用している」、「文法が苦手だったり、文章作成の基礎が分からなかったり」という方には、是非受講をおすすめします。
検定に向いていない人
検定に向いていない人は、簡単に言ってしまえば「検定に向いている人に該当しない人達」を指します。
例えば、特典がもらえるクラウドソーシングサイトを使わなかったり、ライターとしての経験は浅いけど文法や文章の作成をある程度理解している人であったりすれば、受ける必要はないでしょう。


まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に今回お話したポイントをもう一度おさらいしていきましょう!
- 試験の合格者に発行される「Webライティング実務士」は、ランサーズやサグーワークスなど全部で6つのサイトで特典を利用できる。
- Webライティング技能検定の評判が悪い理由は、「試験で出題される問題のレベルの低さ」と「料金が高い」からである。
- 検定の受講に向いている人は、「特典が受けられるサイト(ランサーズやサグーワークスなど)を中心にライティング活動する」、「文法が苦手」、「文章作成の基礎を知りたい」に該当する人
- 検定の受講に向いていない人は、「特典が受けられるサイトで活動する予定がない」、「一定のライティング能力がある」に該当する人










そんなわけで、今回はWebライティング技能検定の評判が悪い理由について解説させて頂きました。


※ランキングに参加しています。応援よろしくお願いします!
↓↓