
ポートフォリオとは、いわば作品集の事を言います。
突然ですが、あなたはWebライターの仕事をやっていく上で、ポートフォリオというものをお作りになられているでしょうか?
もし、作っていないという場合や、まだ初心者だから作品を持っていない場合・・・
今日から作っていきましょう!←
というのも、Webライターが稼いでいく上でポートフォリオというものは絶対必要になってきます。
いくらスキルがあっても、これがあるかないかで仕事の獲得量は大きく変わってくるでしょう。
今回は、ポートフォリオの必要性を始め、作り方、作る際の注意点をじっくりとまとめました。
■目次
なぜ必要?ポートフォリオが大切な理由
ポートフォリオはクライアント(お客さん)があなたの実力・実績を見極める際に、重要な役割を果たします。
例えば、あなたがイラストレーターさんに依頼を頼む時、今から紹介するAさんとBさんどちらにお願いしたいでしょうか?
A:巷で凄く有名だと言われている。ただ、サイトやSNSなど、どこにもポートフォリオを公開していない
B:これといって有名ではないけど、自分のサイトやSNSのプロフィールに作品を公開している
どちらが下手とか、どちらのイラストが好みとかは置いといて、恐らくBのイラストレーターさんを選ぶ方がほとんどではないでしょうか。
なぜなら、作品を公開しているからです。
作品を公開する事で依頼する側(お客さん)に、その人が描くイラストのイメージというのを掴んでもらえます。
だから、お願いしやすい訳なんですよね。
しかし、Aさんはどうでしょうか。
いくら有名とは言われていても、作品を公開していないので、どういったイラストを描かれるのか全くイメージができません。
ある人から見たら上手なイラストでも、別のある人から見れば下手くそなイラストの可能性だって考えられます。
そのため、依頼する側としては心配なんですよね。
しかし、作品があれば事前にイメージを掴んでもらえるため、依頼する側も安心できます。
また、これに伴い仕事の獲得率が大きく上がってくるのです。
Webライターに当てはめても全く同じこと。
クライアントがあなたに仕事を依頼するか否かを決める上で重要な資料となりますので、必ず作っておきましょう。
Webライターのポートフォリオの作り方
ポートフォリオの重要性についてご理解頂けたところで、次はポートフォリオの作り方について解説してまいります。
方法は、以下の2つ。
- 自分のブログを立ち上げる
- 未経験者向けの案件をこなす
1つずつ見てまいりましょう。
自分のブログを立ち上げる
Webライターがポートフォリオを作る上で、最も役に立つのがブログです。
なぜなら、記事作成ができてしまうから。
言わずとお分かりかと思いますが、Webライターという仕事は、クライアントが運営するサイトの記事作成を手伝う事がメインの作業となります。
つまり、自分のブログで執筆する場合においてもやることに変わりはございません。

ですから、自分のブログで記事を作成すれば、それを作品として扱う事は十分に可能なのです。
※詳しくは下記記事でも触れていますので、よろしければ一度ご確認ください。
ポートフォリオ作りだけなら無料ブログだけでOK
ブログにはアメブロやはてなブログ、noteなどの無料ブログとワードプレスといった有料ブログの2種類に分かれてきます。
「無料と有料、どっちがいいの?」と思われるかも知れませんが、ポートフォリオを作るだけなら無料でOKです。
無料と有料とでは機能面で大幅に変わってきますが、一番の違いは広告に対する規制ですね。
有料ブログは基本的に広告の規制は無いんですけど、無料ブログの場合広告への取り締まりが厳しいです。
広告を貼ったら一発でアカウントをBANされる危険もあります。
ただ、ポートフォリオを作るだけなら別に広告の事なんて気にする必要はないので、無料ブログだけで事足ります。


未経験者向けの案件を受注
Webライターの仕事は未経験から上級者向けと様々です。
仕事を獲得するにはポートフォリオが重要とお話しましたが、未経験者向けの案件ならそうでもありません。
言葉の通り、未経験者向けなので実績もあまり重視されませんし、ポートフォリオの提出を求められる事だってありません。
その分報酬は安めですが、経歴を気にせずに取りかかれるのは嬉しいところですね。
数をこなしていけば、それをポートフォリオとして扱えるので、ブログ運営が合わない方は、こちらを試してみると良いでしょう。


その代わり、クライアントによってはポートフォリオとして扱うのを拒否されるケースもございますので要注意。必ず事前に相談した上で、扱うようにしましょう。
加えて、中には未経験者をカモにする悪質な案件もございます。
例えば、「2000字書いて50円」といったあまりにも低単価な案件ですね。
詳しくは下記記事にまとめてありますので、一度ご覧になってみてください。


作品を作っていく上で気を付けたいこと
「早速ポートフォリオを作っていこう!」と張り切られることでしょう。
ですが、ただ闇雲に作れば良いという訳ではなく、クライアントから魅力的に思われる作品に仕上げなければなりません。
ここでは、ポートフォリオ作成時のNG点をまとめました。
NG例1:日記のような文章を書いてしまう
日記のような文章というのは、自分の感想だけをただひたすら述べていくというような感じです。
イメージとしましては、芸能人の方が更新されているようなブログですね。
また、以下のような文章です。
タイトル:●●市□□町の新しいケーキ屋さんに行ってきました♪
今日は新しいケーキ屋さんができたので、早速足を運びました。すると、開店30分前から長蛇の列。
いや~、これは予想外です(汗)こうして開店の時間になりましたが、結局ケーキを買うだけで40分近く掛かってしまいました(^^;
その後、家に帰って早速ケーキを試食!今回私が買ったのは苺が乗ったショートケーキでしたが、味はベリーグッド!
濃厚なクリームと苺の甘みが口全体に広がり、体の力が抜けてしまうほどしばらく甘さに酔ってしまいました。
また、スポンジの程よいふんわり感も良かったです。
開店初日ではあったものの、長蛇の列ができた事にも納得がいきました。
凄く美味しいので、皆さんも是非行ってみてください。
いかがでしょうか??
まさに、日記と言ったような内容ですよね(^^;文章的には悪くありませんが、Webライターが執筆する記事は日記系よりも、ノウハウやレビュー系が大半です。
そして、読者に分かりやすく伝える事が最重要なので、見出しなどのタグを上手く利用する必要があります。
では、どうすればポートフォリオに合った文章になるのか?
正しい例を見てまいりましょう!
タイトル:開店初日から長蛇の列!?●●市□□町の新しいケーキ屋さん「◆◆◆」を直撃リポート!
〇月△日より開店すると宣伝されていたケーキ屋さんですが、先日早速足を運んでまいりました・・・(以下略)
見出し1:長蛇の列?●●市□□町の新しいケーキ屋さん「◆◆◆」を直撃リポート!
SNSでは長蛇の列と多くの投稿がありましたが、実際はどうなのか?結論を申しますと、噂の通り長蛇の列・・・(以下略)
見出し2:肝心の味は?ケーキマニアが辛口レビュー!
肝心のケーキの味はどうなのか?ケーキの食べ歩き歴10年のマニアが辛口レビューいたします・・(以下略)
見出し3:【結論】待ち時間は長いけど◆◆◆は行く価値あり!
いかがでしたでしょうか・・・(以下略)
本文は省略いたしましたが、いかがでしょうか?見出しを付ける事で、全体的にだいぶ見やすくなりましたよね。
このように見やすさを意識して記事を仕上げる事で、クライアントからの評価も得られやすくなります。
また、検索エンジンからも高品質なコンテンツとして認められやすい傾向にあります。
自分が普段書く際には日記形式でも大丈夫ですが、他人に作品として見せる場合は、見出しタグを活用して分かりやすい構成に仕上げましょう。
NG例2:稚拙な文章になっている
稚拙とは、簡単に言ってしまうと「下手な」という意味ですね。
Webライターで言う下手な文章とは、主に文法が崩れていたり文章がねじれていたりという感じですね。
読みにくい文章は、読み手を不快にさせてしまい、何よりライターとしてのレベルを疑われてしまいます。
では、いくつか例を見ていきましょう。
文法がおかしい
今日、動物園に行った私は。
意味そのものは通じるかも知れません。ただ、何だか違和感がありますよね。
主語(私は)よりも、述語(動物園に行った)が先頭に来ています。
というのも、主語は基本先頭に持ってきます。
ですから、正しい文章に直すと・・・
私は、今日動物園に行った。
こっちのほうが文章として成り立っていますよね。
クライアントの中には文法に厳しい人もいるので、その辺を意識しながら執筆していきましょう。
「てにをは」が使えていない!文章がねじれている
私はかつ丼は食べました。


こちらも意味としては通じるかも知れませんが、何かおかしいですよね。
普通なら以下のようになりませんか?
私はかつ丼を食べました。
「は」が「を」に変わっていますが、「を」にしたほうが違和感なく読めますよね。
このように、助詞で言葉を繋ぐ事を「てにをは」と言いますが、この「てにをは」が使いこなせていないと、最初のような文章になってしまいます。


文章の語尾が統一されていない
私はカブトムシが好きです。なぜなら、長い一本角が魅力的だからだ。毎年、夏になると必ず山に行って捕まえています。
文章の語尾は、基本的に「です・ます調」、「だ・である調」のいずれかで書かれます。
上記の文の場合、「です・ます調」と「だ・である調」が混合しており、統一感のない文章となってしまいます。
語尾が混合してしまうと、やはり文章が雑になってしまいますので、いずれかに統一して書くようにしましょう。
・・・と、こんな感じで3つほど例を紹介させて頂きました。
その他、細かい点はいくつかございますが、例で紹介したような文章はマイナスに見られるので要注意です。
NG例3:テーマやタイトルと合っていない文章を書いてしまう
当たり前ですが、テーマやタイトルと合っていない文章を書くのはNGです。
例えば、タイトルは「ケーキの作り方」に対し、中身は「美味しいケーキのお店を紹介」といった感じですね。
これだと構成がめちゃくちゃですよね。
無論、クライアントからも悪い評価をくらってしまいます。
ただ綺麗な文章を書けば良い訳ではなく、構成だけを綺麗に整えれば良いという訳でもありません。
全てをきちんとした上で、初めて人に見てもらえる記事が完成します。
ポートフォリオをクライアントに提出するときのポイント
ポートフォリオが完成すれば、今度はクライアントに提出です。
このまま作品を提出するのも良いですが、せっかくならもっと良いイメージを与えたいですよね。
ここでは、ポートフォリオを提出するときに実践すべきポイントをご紹介いたします。
数値を用いて紹介する
ポートフォリオを提出する際、アクセス数や検索順位で上位表示したという趣旨を記載すれば、なお良し!
なぜなら、クライアントがWebページで一番求めているのは、アクセス数だからです。
アクセスが無いと顧客が集まらず、成約に繋がる事もありません。
ですから、ライターに依頼を頼む際も、アクセスが集まる事に期待をして募集をかけます。
そうしたとき、「この記事は1日のアクセス数が1000PVですよ」なんて紹介されたら、クライアントから重宝されるのは言うまでもないです(^w^)


該当する作品が無い場合は、無理に数字を出す必要はありません。
こちらで解説している内容はあくまでも+αの要素に過ぎないです。
必須とまでは言わないので、ご安心ください。
どんなメディアで執筆してきたか?具体例を話す
こちらは過去に仕事したクライアントのサイトを例に解説するケースですね。
自分がお手伝いしたサイトがどんなメディアだったのか?
具体的に解説
例えば、「こちらのファッションサイトで執筆経験があります」という言い方はNG。
この言い方だとあまりにも抽象的過ぎるので・・・
「運営歴5年、月間アクセス数10万PVのファッションメディアで20記事ほど執筆経験があります」
↑上記文のほうが、具体性があってイメージ的には良いですよね。
自分の実績を掲示する
作品の提出時に、ライターにおけるこれまでの活動実績をアピールするのも1つの手です。
例えば、「Webライターとしての活動歴は3年。累計100名以上のクライアント様と取引したことがあり、記事の総執筆数は1,000本を超えています」といった感じですね。
何かこう聞くと「スゲー」ってなりますよね(笑)
そして、掲示された作品に対しても「こんなに凄い経歴を持った人が書いているのであれば、信用できそうだ」となって、本採用に繋がる訳なんですよ(笑)
ポートフォリオに実績を加えたら、最強の布陣と言っても過言ではありません。
※実績の重要性については、下記記事で詳しく書いてあります。よろしければ一度ご覧になってください。
まとめ
最後にもう一度おさらいしていきましょう。
- 自分のブログを開設する ※無料ブログでOK
- 未経験者歓迎の案件を受注して実績を作る ※未経験者向けの仕事なら、ポートフォリオが無くても採用される確率がほとんど
- 日記のような文章を書かない
- 文法がおかしい、てにをはが使えていない、語尾が統一されていないなど、稚拙な文章にしないこと
- テーマやタイトルが本文と合うように記事を書く
- アクセス数や検索エンジン上での順位など、数値を用いて紹介する
- どんなメディアで執筆してきたのかを具体的にまとめる
- ライター活動におけるこれまでの実績を一緒にアピールする
ポートフォリオを活用し、じゃんじゃん仕事を獲得していきましょう!
今回は以上です。


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