
Webライターの単価といえば、初心者の間は「1文字0.3~0.5円」と他業界に比べて安い事でも有名ではないでしょうか。


そのため、Webライターで稼いでいくには、少しずつでも良いので単価をアップさせていく必要があります。
しかし、修羅場となるのはやはり単価交渉。
- 単価交渉を断られて契約が打ち切りになったらどうしよう・・・
- 単価交渉の仕方が分からない。失敗する予感しかない・・・
- どのタイミングで交渉すればいいのか?クライアントは、自分のわがままを聞き入れてくれるのだろうか?
初心者の方は、上記のような不安を抱かれるのではないでしょうか。

今回解説する「単価をアップさせるための交渉術」を会得して頂くことで、あなたは低単価から卒業でき、高単価で稼げるWebライターに進化できます。

ですから、単価交渉に自信のないライターの方は、ぜひ読んでみてくださいね。
■目次
ライター直伝!単価をアップさせる5つの交渉術!
クライアントさんの中には、恩義で自ら単価アップの話を持ちかけてくれる人もいます。

しかし、それはホントに一部のクライアントさんに過ぎず、お金を払う立場からすれば少しでも安くしたいのが本音です。

そのため、基本的に相手から単価交渉の話を持ちかけてくることは滅多にありません。

単価の交渉を行う際は、以下4つのポイントを意識してみてください。
①いきなり結論?単刀直入に「単価を上げてください」とお願いする
交渉を行う際は、単刀直入に結論(単価アップの件)から申し付けてしまいましょう。
相手を気遣うあまり遠回しな言い方をしてしまう人もいますが、それだと結局なあなあになって肝心の目的を達成できません。
クライアントさんによっては、聞かなかったふりをして話を逸らしてくる人もいます。

ですから、お願いをするときは、最初から結論をハッキリと申し付けましょう。
②謙虚な姿勢でお願いする
謙虚な人間は好かれやすいと言いますが、それはネット上においても言える事です。
強気な態度で「単価を上げて欲しいのですが?」なんて頼み方をしても、相手はいい思いをしません。

ですので、「急なお願いで申し訳ございません」、「不快に感じられたら申し訳ないです」など、少し控えめな感じで交渉を行うと良いでしょう。
相手を気遣う態度を見せるだけでも、謙虚な姿勢は伝わりますよ!
そうなれば、相手が不快な思いをすることもなく、スムーズに取引を進められます。
③実績を材料に交渉を行う
Webライターが単価アップの交渉を行う上で、一番の味噌とも言うべき部分が「実績」です。
どんな仕事においても言える事ですが、あなた自身の実績は最強の武器になります。
なぜなら、実績があるということは、それだけ経験をこなしてきた事を意味するからです。
つまり、あなた自身の実力があるという証明にも繋がるのです。

例えば、実績があれば以下のようなPRが可能です。
私は、これまでWebライターとして多くのクライアント様の案件をこなしてきました。仕事をしてきた中でライティングの実力も身に付き、Googleの検索順位で上位表示を達成した例もいくつかあります。ですから、〇〇様の案件においても、高品質な記事を提供できる自信がございます。
このように、どういった実績なのかを具体的に説明することで、クライアントさんに上手く伝わります。
また、ここではGoogleの検索順位を例に出しましたが、他にも「過去のやり取りで頂いたクライアントさんの声」、「〇〇というジャンルの専門知識がある」など、実績を示せる内容であれば何でも構いません。
さらに、交渉を行う際は実績を証明できる資料も用意しておくとベストです。

④クライアントにとってメリットも?両者がwinwinになる条件を掲示する
相手にお願いする以上、やはりフェアな条件でなくてはなりません。
ライター側の要望を伝えるのではなく、クライアントにとってもメリットになる条件を掲示すれば、交渉の成功率はグンと上がります。
例えば、、、
- 今まで以上にスピーディーな納品を心がける。5日の納期を3日に早めるとか。
- クライアントの作業を楽に!ワードやメモ帳での納品からワードプレス(サイト)に直接入稿して納品してあげる。
- 記事に画像挿入を行う。
- 文章に太字や色マーカーを付けるなどの装飾を施し、より見やすい文章にして納品する。
- 見出しの設定やSEO対策をした文章の作成or提案を行う。
上記は一例に過ぎませんが、これらの条件はクライアントさんが喜ぶ内容ばかりではないでしょうか。
納品スピードが上がればそれだけサイトのコンテンツ数が伸びるのも早くなりますし、ライターがサイトに直接入稿してあげれば、クライアントの作業負担を減らすことができます。

クライアントがどんなことで喜び、どういったメリットがあるのかを意識して提案してあげましょう。
⑤単価を上げたい理由を話す
人というのは、何か理由があるから行動に移すもの。
ただ、単に「単価を上げてください!」といっても説得力に欠けますので、「なぜ報酬を上げて欲しいのか?」を明確に伝えるようにしましょう。
例えば、複数のクライアントさんを受け持っている方であれば、以下のような話し方が結構効果的です。
先日、別件を対応しているクライアント様から「文字単価1円を1.5円に引き上げるから記事数を増やしてほしい」というご提案を頂きました。しかし、提案を承諾してしまうと、そのクライアント様の対応を優先するという決断にせざるを得ません。私個人としては、もちろん〇〇様との付き合いも続けていきたいと考えていますが、迷っている状況です。もし、単価の引き上げを検討して頂けるようでしたら、〇〇様の対応にも優先させて頂く所存にございます。
上記の例は、他のクライアントを引き合いに出すことで上手く交渉を行うやり方になります。
中には、「なら他のライターさんを探します」と妥協してしまう人もいるかも知れません。
しかし、あなたがクライアントに頼られている立場であれば、大体は快く引き受けてくれます。

他にも「Webライターで生計を立てていくには、最低でも〇円は欲しいです」といった感じに、生活を理由に交渉してみるのもアリですよ!
事情は人それぞれ異なってくるかと思いますが、相手に相談するつもりで正直に話すのがベストだと思います。
真似してくれてOK!ヘラクレスが実際に行った単価交渉術の文

そ・こ・で、ここまで読んでくれたあなたに特別大サービス☆←キモいw
おふざけは置いといてと・・・
ここでは、私がクライアントさんと交渉を行った時、実際に用いた文章をあなたにご紹介したいと思います。
もちろん、真似して頂いて構いませんしコピペもOKです!※ご自身の交渉内容に関する部分は、きちんと変更しておいてくださいね。
※以下、交渉文のテンプレです。
●●様。いつもお世話になっております。
ならびに継続でのご依頼を頂き誠にありがとうございます。
加えて、●●様に1点ご相談があります。
突然なお願いで申し訳ないのですが、今後執筆をさせて頂く上で、もし可能であれば文字単価を上げて頂きたく思います。
●●様には何度かに渡ってお世話になっていますが、最近おかげさまで他のクライアント様からの仕事も増えており、今後新規案件に関しては1文字1.5円の案件のみを受注させて頂く形となりました。
実を言うと先日、別件を対応しているクライアント様から「文字単価1円を1.5円に引き上げるから記事数を増やしてほしい」というご提案を頂きました。
しかし、提案を承諾してしまうと、そのクライアント様の対応を優先するという決断にせざるを得ません。
私個人としては、もちろん〇〇様との付き合いも続けていきたいと考えていますが、迷っている状況です。
もし、単価の引き上げを検討して頂けるようでしたら、引き続き〇〇様の対応にも優先させて頂く所存にございます。
【提案内容】
現在:文字単価1円(文字数3000文字=3000円)
↓
次回:文字単価1.5円(文字数3000字=4500円)もし、単価を上げて頂いた際は、ワードプレスへの直接入稿対応や納品スピードをこれまで以上に早める事もできます。
※これまでは1記事5日のペースでしたが、単価を上げて頂いた際には1記事3日のペースで対応いたします。
私の都合で一方的なお願いをしてしまい申し訳ございません。
また、●●様のほうでも私に対して何かご希望がありましたら、遠慮なく申し付けてください。
より良いサイトを作り上げていくためにも、是非ご検討のほどよろしくお願いいたします。
※赤字の部分は、⑤の「単価を上げてほしい理由」にて複数のクライアントさんがいる場合における例文と同じ内容でございます。

上記の文は、交渉術でお話した内容を元に作っています。
あなたが単価交渉を行う際も遠慮なくご活用頂けたらと思います。
また、単価は相手に委ねるのではなく、自分自身が希望されている額をきちんと伝えるようにしましょう。
相手に委ねてしまうと、やはり安く抑えようとします。
例えば、「文字単価を0.5円上げるつもりが0.1円しかアップできなかった」なんていう事もあります。
あなたが希望している単価に引き上げてもらうためにも、そこだけは気を付けてくださいね。
単価交渉に最適なタイミング3選!
ここまで交渉の仕方や交渉文のテンプレートを紹介いたしましたが、実はもう1つおすすめの方法があります。
それは、適切なタイミングに交渉を行うという事です。
Webライターに限った話ではありませんが、交渉のタイミングはとても重要になってきます。
逆にタイミング次第で成功するか失敗するかが決まるといっても過言ではありません。
ここでは、単価交渉に適切なタイミングをご紹介いたします。
①クライアントさんと一定の信頼関係を築く
「この人は信頼できるWebライター」
こう思って頂けるだけで、単価交渉の成功率は上がってきます。
逆に信頼してもない人には、お金を払おうとは思いません。
信頼関係があるからこそ、ふとした人情から「この人なら単価を上げてもいいかな」と思えるようになります。


ですので、タイミングと言いますか、クライアントとの信頼関係はきちんと築き上げておきましょう。
- 修正依頼の回数が少なくなった
- 同じ人と最低でも3回以上やり取りを行っている
- 記事を納品する度にクライアントさんからお礼の言葉に加え、褒め言葉も言ってくれるようになった
このような状況になれば、信頼できるWebライターの基準を満たせていますので、単価交渉をしてみる価値は十分にあるでしょう。
②自分から追加提案が行えるとき
これは、交渉術の「④クライアントにとってメリットも?両者がwinwinになる条件を掲示する」で紹介した方法と同じですね。
例えば、「ワードプレスの直接入稿を行います」や「今まで以上に納品スピードを上げます」など、相手のメリットとなる追加提案を行えば、クライアントも交渉に応じてくれる可能性が上がります。
Webライターとして活動していけば色々経験が積めますので、その上でクライアントに追加提案として掲示できるスキルを習得していくと良いでしょう。
③追加の対応事項が出た場合
継続依頼を受注する際、相手側から「ワードプレスで直接入稿してほしい」や「SEO対策をした文章を作成してほしい」など、対応事項を追加されたら、単価交渉のタイミングと言えるのではないでしょうか。


平等な条件にするためには、ライター側が交渉した時だけではなく、クライアント側が交渉した時にも言える事です。
「追加事項にも対応いたします。その代わり、作業量が増えるため、単価の引き上げも検討して頂けますと幸いです」という感じに交渉が行えますよ!
※注意※単価交渉は100%成功するわけではない
こんな事を言ったら夢を壊してしまうかも知れませんが、単価交渉は必ずしも上手くいくとは限りません。
入念に準備を行い、誠実に交渉をしたとしても、失敗する時は失敗します。←「タイトルには必殺と・・・」というツッコミは無しで(汗)

話は戻ってと・・・
単価交渉に失敗した場合、何より怖いのは同時に契約解除をくらう可能性もあるという事です。
お互いのすれ違いというやつですね。


ここでは、仕事が無くなるという最悪の事態を避けるためにも、単価交渉が上手くいかなかった場合における対処法を解説いたします。
最低3社!複数のクライアントと契約を結んでおく
複数のクライアントと契約を結んでおけば、1人に契約解除を言い渡されても、仕事が無くなる心配はありません。
そのため、単価交渉を行う際は、最低でも3社のクライアントと契約を結んでおくと良いでしょう。
また、交渉は一度に全員のクライアントに行うのではなく、1人ずつ順番に行っていくことをおすすめいたします。
よほどの不満でなければ今のままの単価で続けていく
交渉に失敗はしたけど、あなた自身に大きな不満が無ければ一旦は諦め、しばらくは同じ単価で続けていくのもアリです。
時間が経てば相手の気分も変わるかも知れないですし、その間に他のクライアントと交渉を行うこともできます。
クライアントさんと関係を続けるか否かは、あなたにも決める権利はあります。
現状の様子を見ながら、あなたにとって最適な判断を取って頂けたらと思います。
Webライターが単価交渉を行うときのまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の内容をもう一度おさらいしていきましょう。
- 素直に単価を上げてくださいとお願いする
- お願いするときは謙虚な姿勢で
- 過去の実績を材料に交渉を行う
- ライター側だけではなく、クライアントにとってもメリットのある条件を掲示する
- 説得力を上げるためにも、単価を上げたい理由をきちんと話す
- クライアントさんと信頼関係を築く
- ワードプレスの直接入稿など、自分から追加提案を行う
- 相手が追加事項をお願いしてきたのを口実に交渉する
- 仕事が無くなるのを阻止するために、最低でも3社のクライアントと契約を行った状態で交渉を行う
- とりあえずは同じ単価で続けていく
交渉は100%成功するわけではありませんが、粘り強く頑張っていけば必ず成功します。
私も交渉に失敗した事は何度かあります。
ですので、単価交渉に失敗しても諦めずに、トライを続けて頂けたらと思います。
今回お話した交渉術を活用し、稼げるWebライターを目指していきましょう!

下記記事には、単価交渉を行う前にやっておくと便利な事が書いてあります。事前準備もきちんと済ませておけば、交渉の成功率はさらに上がること間違いないです!
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