
「アニメキャラの吹き替えに憧れて・・・」
このような理由から、プロの声優を夢に見る人も多いのではないでしょうか。
しかし、夢のある職業なだけあって、プロにたどり着くまでかなり困難な道を極めます。
そこで今回は、プロの声優になるまでの道のりをまとめてみました。
今回の内容は、見方によっては夢を壊してしまうかもしれません。ただ、割と重要な内容でもあるので、ぜひご覧ください。
■目次
声優になるまでの道のりは?ルートを詳しく解説
声優になるまでの道のりは、以下の通りです!
- 声優の専門学校に入るorいきなり声優事務所のオーディションを受ける
- 声優の養成所に入る
- 事務所のオーディションを受ける
- アニメや映画などのオーディションを受け、合格する
それでは、1つずつ順番に解説していきます。早速見てまいりましょう!
こちらでは、一般的に言われる方法をまとめています。予めご了承ください。
①専門学校に入るorいきなり声優事務所のオーディションを受ける
声優を目指す多くの人は、訓練として最初に専門学校に入ります。

ここは正直難しいところではなく、その気になれば誰でも入れてしまいます。
というのも、専門学校の場合、学校という形態を取っております。
言い方は悪いですが、ほとんどの声優専門学校は、お金さえ払えば入学できてしまいます。
一応面接試験等は行いますが、余ほどのヘマをしない限り大丈夫でしょう。
また、学生として扱われるので学生証も発行されますし、学生料金での利用も可能です。
学校の在籍期間は、レッスンの頻度にもよりますが、大体1~2年ほどです。
度胸のある人はいきなり事務所のオーディションを受けることも・・
実を言うと専門学校や養成所に通うのは義務ではなく、中にはいきなり声優事務所のオーディションを受ける人もいます。
仮にオーディションに受かった場合、めでたく事務所への加入となります。
そして、そのまま⑤に行きます。

②養成所に入る
専門学校を卒業した後は、今度は養成所に入ります。
養成所は、声優の事務所が直々に運営しており、その事務所に入りたい人が前段階として入る場所です。
例えば、Aという事務所が運営している養成所に入る場合、事務所Aに入ることが前提となります。
これに伴い、入所オーディションも設けており、養成所に入るにはオーディションに受かる必要があります。
ですので、養成所の生徒達は、専門学校以上にやる気と熱意のある人で埋もれています。
専門学校が基礎に対し、養成所は応用といったところです。
なお、養成所は声優事務所と同様、専門学校に行かなくてもオーディションは受けられます。
しかし、ある程度の技術は求められるので、専門学校を卒業してから通うのが一般的です。
③事務所のオーディションを受ける
専門学校と養成所に通い、次は声優事務所のオーディションを受ける形となります。
オーディションに受かることで、事務所に所属できるようになり、ようやく声優として活動をスタートできます。
④アニメや映画などのオーディションを受け、合格する
声優事務所に受かったからといって、ここでゴールではありません。
声優の仕事を獲得するためには、アニメや映画などのオーディションを受けて合格する必要があります。
しかも、1回だけではありません。
作品ごとにオーディションを受けて、常に自分から仕事を獲得していかなければなりません。

仕事を獲得して多くの作品で活躍し、ある程度の知名度が得られたとき、初めてプロと名乗れるでしょう。
プロの声優になるまでの道のりがあまりにも地獄すぎる件
ここまでは、声優になるまでの道のりを大まかに解説いたしました。
この説明だけだと、「努力すれば何とかなるでしょ?」と思われる人もいるでしょう。
しかし、声優は口で言うほど簡単に就けるものではありません。
こちらでは、その理由をまとめましたので見てまいりましょう。
単純に道のりが大変
先ほども記載した通り、声優になるためには「専門学校→養成所→事務所→仕事獲得」と手順を踏む必要があります。
オーディションも考えると、楽とは言えない道のりです。
というのも、声優事務所のオーディションに合格できるのは、大体10~15人に1人と言われるほど倍率が高いです。
これが大手有名事務所になれば、さらに倍率は上がってきます。

道のりの長さに加え、オーディションの合格率の低さで、挫折する人も少なくはありません。
専門学校・養成所の授業料が高い
学校や養成所に通う以上、相応の費用が必要となります。
専門学校は大体120~150万円、養成所は週1のレッスンを1年で約30~40万円とされています。
決して安い額ではないので、最初の内はアルバイトや会社員と並行しながらの活動になるでしょう。
プロでも苦戦?仕事を獲得するのが超大変
声優の仕事は基本的にオーディションで選考します。
皆さんお馴染みの国民的アニメに登場するキャラも、厳正なオーディションを経て決められています。
しかも、それは新人だけではなく、プロの声優においても同様です。
プロの声優と聞くと、「彼らは有名だから引っ張りだこなんじゃないの?」と思うでしょう。
ですが、彼等も作品ごとにオーディションを受け、合格することで初めてそのキャラの声優を務められます。
噂に聞いた話ですが、プロの方でも10回オーディションを受けて1回受かれば良いほうだと言われています。
予想外?意外とギャラが少ない
やっとの思いで仕事を獲得できても、その後に待ち受けているのがギャラ事情です。
これまた夢を壊すかもしれませんが、声優のギャラは意外に少なめ・・。
どんなジャンルで吹き替えを行うかにもよりますが、30分アニメなら1本の収録につき15,000円です。
これは日本俳優連合で決められていることでもあります。
ギャラは経験を重ねるごとに上がっていきますが、プロの声優でも最高45,000円となります。


もっとも、主役などのメインキャラは、プロの人がかっさらっていきますが(苦笑)
ベテラン俳優さんなら、ランク制度から外れ、交渉してギャラを決める場合もあります。
ギャラ事情もありますが、これに加え声優は歩合制なので、仕事を獲得しない限り収入はゼロです。
「常に競争社会の中で、最初の内はギャラが低い」ということを頭に入れておかなければなりません。
まとめ
自分で言うのもですが、今回は少し夢を壊すような内容を書いたと思っております。
ですが、悲観しないでください。
当ページで記載したことは、あくまでも「声優になるのは大変ですよ~」という内容に過ぎません。
声優になれるなれないは、また別の話です。
ですので、この記事を読んだけど「いやいや、私(俺)は声優の夢を諦めないよ!!」という方は、積極的に挑戦すべきです!
なぜなら、挑戦しない限り夢が叶うことはないから。
決して簡単な道とは言えませんが、あなたに頑張る気持ちがあれば、私も応援させていただきますよ!←もっとも、エールを送る程度のことしかできませんが(汗)
「人生は一度きり、夢は大きく」です!

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