
日常会話や文章作成などで誰もが当たり前のように使う「~たり」。
さりげないやり取りで口に出してしまうことが多いのではないでしょうか。
しかし、この「~たり」ですが、実は多くの人が誤用しています。
テレビで芸能人が話しているのを始め、インターネット上で挙がっているコンテンツ(ブログ記事)など、さまざまです。
私も結構ミスしますw


そんなわけで今回は、誤用率が激しいと言われる「~たり」の使い方について解説していきます。
今回はどちらかと言えば豆知識寄りな情報ではありますが、興味のある方はぜひご覧になってください!
それでは最後までよろしくお願いいたします!
■目次
「~たり」の正しい使い方とは?よくあるミスと正しい文章を見てみよう!
では、早速ですが、あなたには下記の文章をご覧になって頂きたいです。
「今日は仕事が休みだったから、テレビを見たり昼寝をして過ごした。」
さあ、この文を見て何か気付きはしませんか?(ヒントはピンクマーカーですよ)



とはいえ、パッと見では気付きにくいでしょう。
しかし、上記の例文には大きな間違いが潜んでいます。
それは「“~たり”が一度しか使われていない」ことです。
私が最初に話していた「多くの人が間違える」というのも、「~たり」が文中で1回しか使われていないという状態を指します。
では、正しい文章を見ていきましょう。
「今日は仕事が休みだったから、テレビを見たり昼寝をしたりして過ごした。」
このように、「~たり」は2回以上使うことで正しい文章として成り立つのです。
「~たり」は繰り返し使う用法


例えば「踏んだり蹴ったり」、「開いたり閉じたり」などの言い回しを耳にすることがあるかと思います。
同時に、これらの言い回しは同程度の事が繰り返し起きていることも意味します。
そして、その同程度の綴りを補助するのが「~たり」になるんですね。
そのため、「~たり」が1回しか使われないということは、文法の役割に反しているのです。
だからこそ、「同程度の事が繰り返し起きていること」を成り立たせるには、2回以上使う必要があります。
文によっては1回だけの使用で大丈夫な場合もある


「今日は仕事が休みだったから、テレビを見たりしてゆっくりと過ごした。」
このように、上記の文では1回しか使われていませんが、これは誤用ではありません。
何故なら、この「テレビを見たり~」の後に、それと同類の内容が他にもあることを指しているからです。
こういった場合、他にも内容を暗示する「副助詞的用法」として認められますので、1回の使用でも許されます。
「~たり」を2回しか使用しなければいけないのは、あくまでも最初の文のように具体例を複数出している場合だと思って頂ければ大丈夫です。
ただ、その辺が混同している影響なのか具体例が複数ある場合でも、1回しか使わないといったミスが出てきてしまうのかと思われます。


「~たり」の使い方(補足編)
ここまでの説明で、「~たり」の正しい使い方について理解されたのではないでしょうか。
ただ、せっかくなのでもう少し深掘りして解説したいと思います。
「こういった使い方はありなの?」、「2回以上使ってはいるけど、これはNGだよ」といった内容を紹介いたします。
3回以上使用するのは大丈夫?

ここまでの説明ですと「~たり」は2回のイメージが強いかと思いますが、並列の関係として成り立つのであれば、3回以上使用しても問題ありません。
イメージで言うなら「今日は仕事が休みだったから、テレビを見たり、本を読んだり、昼寝をしたりして過ごしました。」といった感じですね。
ただ、あんまり使っても、今度逆にくどくなってきます。
正直、「テレビを見たり昼寝をしたり」の文面だけでも、読んだ人(聞いた人)に「この人は休日をゆっくり過ごしたんだな」という意図は伝わります。
情報を詰め込むことは大事ですが、必要ない情報を無理に入れる必要もありません。
したがって、「~たり」を複数回使う場合、原則2回だと思っておきましょう。
無理に「~たり」を使う必要はない
また、繰り返し使われてはいるものの、下記のような使い方にも要注意です。
「今日は寿司屋さんで、マグロを食べたりサーモンを食べたりした。」
上記の文章を見て何か違和感を抱きませんか?
「食べたり」という同じ動詞が2回も使われているせいで、無駄に文が長くなっています。
2回使うという意味では間違いではありませんが、同じ動詞が来る場合は下記のように直してみたらいかがでしょうか?
「今日は寿司屋さんで、マグロやサーモンを食べた。」
このように、「〇〇や△△」とまとめてしまえば、コンパクトな文章になりますよね。
もちろん、「~たり」を正しく使うことを意識するのも大事ですが、文章や言葉の形態に応じて、どういった文面(言葉)にするのか考えるのも大事です(^^;
「~たり」の正しい使い方を覚えておこう
今回は「~たり」の使い方について解説いたしました。
最後のほうで少し威張ってしまいましたが、私も時々ミスしてしまうことはあります(_ _)
ただ、意識するかしないかだけでもミス率は大幅に変わってきますので、文章作成や会話の際は、今回解説した内容を意識しながら取り組んで頂けたらと思います!
では、最後にもう一度おさらいしていきましょう!
- 「~たり」は、並列助詞あるいは並立助詞といって繰り返し使う必要がある。そのため、同程度の表現があるにも関わらず、1度しか使っていないと文法の役割に反してしまう。
- 「今日は仕事が休みだったから、テレビを見たりしてゆっくりと過ごした。」などの文のように、同類の内容が他にもあることを指している場合は、副助詞的用法として認められるため、1度の使用でも大丈夫。
- 3回以上の使用もOKではあるが、あんまり多いとくどくなるから、原則2回まで。
- 同じ動詞が2回使われている場合は、「●●や△△」でコンパクトに纏める。
あなたの周囲で「~たり」を間違えて使っている人がいましたら、ハナタカになったつもりで正しい使い方を教えてあげてください♪

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